ご挨拶

第32回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会
会長  髙橋 裕樹
札幌医科大学医学部 免疫・リウマチ内科学 教授


この度、第32回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会を2022年9月23(金)・24日(土)の2日間 札幌で開催させていただくことになりました。
同支部学術集会は東北6県と北海道の持ち回りで開催されており、本来,北海道は4年に1回のはずですが、一昨年の本会が新型コロナ感染症の影響で中止となり、今回4年ぶりに札幌での開催となります。
新型コロナウィルス感染症の影響がまだ余談を許さない状況ではありますが、従来どおりの対面スタイルでの学術集会に加え、WEBでの参加も可能なハイブリッド開催といたしますので、是非ご参加いただけますようお願い申し上げます。

今回のテーマは,「持続可能なリウマチ診療を目指して」としました。今はやりのSDGs(持続可能な開発目標)に阿るようではありますが、そもそも慢性疾患の診療、特に薬物療法を継続するには有効性と副作用、さらにコスト(ベネフィットとリスク/コスト)のバランスが重要なのは言うまでもありません。もちろん、有効ではない治療を継続するのは論外ですが、生物学的製剤が臨床の現場に導入されて約20年が経過し、関節リウマチや脊椎関節炎などに対しては、治療選択に迷うような選り取り見取り的な状況もある一方、高齢者や多彩な合併症を有する場合にどう対処したら良いのかは手探りのままです。また、副作用のモニターに加え、医療経済も持続可能性を検討する上で、欠かせない観点です。この点を踏まえて、特別講演に日本赤十字医療センターの國頭英夫先生をお呼びすることとしました。國頭先生は「里見清一」のペンネームで文筆活動もされており、領域は違うとは言え、刺激的なお話をお伺いできるものと思います。また、本学会が、これらのバランスにどう折り合いをつけるのが適切なのかを考える機会になれば幸甚です。

また、北海道・東北支部学術集会は、リウマチ性疾患に関する学際的な議論や臨床面での工夫などをディスカッションするには、お互いの顔がわかり、ちょうど良いサイズの学会だと思っております。大ベテランの先生には引き続き、先輩風を吹かせて頂きたいですし、新進気鋭の若手の先生や研修医には、特に新しい疾患概念や画像診断について、刺激を入れてくれることを期待しています。本学会が、皆様の実際の臨床に役立てるような会となるよう準備を進めて参りますので、本学術集会への皆様のご参加を心よりお待ちしております。何卒ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。